VPNはIPアドレスと地域を偽装することができる便利なサービスです。しかし、サイトによってはVPN接続の状態ではアクセスできないことがあります。
本記事ではVPN接続でサイトが見れない原因と対策方法について解説します。
VPN接続でサイトが見れない原因
VPN接続でサイトが見れない原因について解説します。
地域ブロック(ジオブロッキング)
サイトによっては特定の国でしか見れないように制限をかけていることがあります。
例えばフリマアプリ「メルカリ」は日本以外ではログインできなかったり、キャッシュレス決済アプリ「PayPay」は日本以外では送金や支払いに使えない仕様になっています。
VPN接続の対象国を日本あるいは別の国に変更することで、地域制限やジオブロッキングが回避できることがあります。
VPNサーバーがブラックリストに入っている
VPNサーバー自体がサイト側でブラックリストの対象とされていることがあります。
ブラックリストの対象になると、そのIPアドレスではアクセスができなくなります。
短時間に複数の国のサーバーからアクセスしている
同じアカウントが短時間で複数の国からアクセスすると、アクセスが遮断されたり、アカウントが一時停止されることがあります。
これは主に不正利用を疑われるためです。
例えば、日本にいて通常の使用をしている場合、1時間の間に何回かアクセスがあっても、日本からのアクセスであれば疑われることは少ないでしょう。
しかし、1時間のうちに日本、インド、ドイツなど複数の国からアクセスがあると、サービス提供者は不正利用を疑ってしまいます。
アクセスの遮断やアカウントの一時停止は、不正利用を防止するために必要な措置と言えます。
VPNサーバーの障害
VPNサーバー自体に障害が発生している可能性があります。これにより、接続が遅延したり、完全に接続できなくなることがあります。サーバーの問題が解決されるまで待つか、別のサーバーに接続してみることができます。
接続設定の誤り
VPNクライアントの接続設定に誤りがある場合、正常に接続できないことがあります。接続先のアドレスやポート番号、プロトコルなどを確認し、正しく設定しているかどうかを確認してください。
ファイアウォールまたはセキュリティソフトウェアの制限: ファイアウォールやセキュリティソフトウェアがVPN接続をブロックしている場合、ウェブサイトへのアクセスが制限されることがあります。一時的にファイアウォールやセキュリティソフトウェアを無効にしてみるか、VPN接続を許可するように設定してみてください。
DNSの問題
VPN接続後にDNS(Domain Name System)が正常に機能していない場合、ウェブサイトのドメイン名をIPアドレスに解決できず、アクセスできなくなることがあります。DNSサーバーの設定を確認し、必要に応じてパブリックなDNSサーバー(例えば、Google Public DNSやCloudflare DNS)を使用してみてください。
VPN接続でサイトが見れない時の対策
VPN接続でサイトが見れない時の対策について解説します。
有料VPNを使用する
VPN会社がブラックリスト入りへの対応するためには、定期的にどのIPアドレスがどのサービスで使用できないかを確認する必要があります。
無料のVPNサービスでは、リソースが限られておりブラックリスト入りへの対応に時間や労力を割くことが難しいです。
一方、有料のVPNであれば有料なだけあり、ブラックリスト入り対応が整っているケースが多いです。
例えば、筑波大学の無料VPNでは接続できないが、NordVPNでは接続できた、というケースがあります。
また、無料のVPNにはセキュリティ上の問題があるため、おすすめできません。この意味でも、有料のVPNがおすすめです。
IPアドレスのブラックリストへの対応が早いVPNを使用
ブラックリスト入りしていた場合でもVPNによっては、ブラックリスト対応が早く接続できない問題を解消してくれます。
VPNサービス | 特徴 |
---|---|
NordVPN | 通信速度と価格のバランスが最も良い。ブロック解除にも素早く対応。 |
ExpressVPN | 通信速度が非常に速い。多くの地域のブロック解除に対応。 |
ブロックされていないサーバーを使う
同じVPNサービスを使用していても、サーバーによってブロックされる場合とされない場合があります。
例えば、NordVPNのようなサービスでは、1つの国に複数のサーバーがあり、別のサーバーに変更することでサイトに接続できることがあります。
まとめ
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