ExcelのSUMIFS関数は、複数の条件に基づいてデータを合計する際に非常に便利なツールです。本記事では、SUMIFS関数の基本的な使い方から複数条件やOR条件の指定方法まで詳しく解説します。
SUMIFS関数の基本的な使い方
SUMIFS関数は、指定した範囲内の条件を満たすセルの合計を計算します。
構文
excel
=SUMIFS(sum_range, criteria_range1, criteria1, [criteria_range2, criteria2], ...)
sum_range
: 合計を求める範囲。criteria_range1
: 条件範囲。criteria1
: 条件。
基本的なSUMIFSの使い方
以下のようなデータがあるとします:
名前 | エリア | 売上 |
---|---|---|
田中 | 関東 | 500 |
鈴木 | 関西 | 300 |
佐藤 | 関東 | 450 |
高橋 | 東北 | 600 |
関東エリアの売上合計を求めるには、次のように入力します:
excel
=SUMIFS(C2:C5, B2:B5, "関東")
これにより、関東エリアの売上合計が計算されます。
複数条件の指定方法
SUMIFS関数では、複数の条件を指定してデータを合計することが可能です。
AND条件の指定
例えば、関東エリアで売上が400以上の合計を求めるには次のように入力します:
excel
=SUMIFS(C2:C5, B2:B5, "関東", C2:C5, ">=400")
この場合、両方の条件を満たすデータの売上合計が計算されます。
OR条件の指定方法
OR条件を指定してSUMIFSを使用する場合、少し工夫が必要です。OR条件を直接SUMIFSで指定することはできないため、SUM関数と組み合わせて使用します。
OR条件の指定
関東エリアまたは売上が500以上のデータを合計する場合は次のように入力します:
excel
=SUM(SUMIFS(C2:C5, B2:B5, "関東"), SUMIFS(C2:C5, C2:C5, ">=500"))
これにより、関東エリアの売上と売上が500以上の合計が計算されます。
複雑な条件の指定
複雑な条件を指定する場合、他の関数と組み合わせて使用することで、さらに強力なフィルタリングが可能です。
複数のOR条件の指定
例えば、エリアが関東または関西、売上が400以上の場合は以下のようにします:
excel
=SUM(SUMIFS(C2:C5, B2:B5, "関東", C2:C5, ">=400"), SUMIFS(C2:C5, B2:B5, "関西", C2:C5, ">=400"))
これにより、関東または関西エリアで売上が400以上のデータの合計が計算されます。
まとめ
SUMIFS関数は、単一条件から複数条件まで、さらにはOR条件を使用した複雑な条件まで幅広く対応できる非常に強力なツールです。基本的な使い方をマスターし、さらに応用編を活用することで、データの分析がより効率的になります。
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